とにかくXXを社長にしなさい(とある勤務医のプライベートカンパニー物語)

勤務医のしょぼい起業(の手伝い)の雑記録です。皆様の役に立つような立たないようなブログを目指します

我いかにしてしょぼい起業(しかも手伝い)を考えるに至ったか? (その1)

医師が生涯どのような生き方をするのかご存知でしょうか? 医師免許を取得(大体24-6歳)、その後に医局と呼ばれる組織に所属することが一般的でした。医局については、また後日綴って行きたいと思います。

 

研修期間4-6年(この時30歳前後)までは、多くの医師が同じようなコースを辿ります。その後、(1)大学病院に進むアカデミックコース、(2)市中病院で診療に従事するコースに大きくわかれます。医局によっては(1), (2)を自分で選択する事はできず、普通の会社のように、転勤を続けざるを得ないこともあります。なかには、第3の道として、研修終了後、専門医を取得した後、すぐに開業してしまう強者も増えてきているようです。

 

いずれにせよ、今現在でもほとんどの医師がなんらかの形で勤務医としてキャリアをスタートさせます。勤務医(特に外科系)の最初の10-15年は、色々なスキルを覚えたり、医学知識を吸収することに必死で、いわば医師として最も旬な時期といえます(実は30台前半から40台半ばにかけてと、決して長くはありません)。

 

勤務医として、治療に携わり、ある程度の収入が確保される事で、ほどほどの満足感は得られます。しかし、日常の臨床業務は次第にルーチン的なものとなり、いわば自動運転のようになっていきます。

 

私自身も40台後半となり、だいたいの外来や手術はこなせるようになり、まったりとした生活が続いていました。そのうち、心の中から、" あれ、なんだか飽きたな"という声が聞こえ始め、その音量は次第に大きくなってきました。

 

このような気持ちの変化は、多くの医師におきるようで、30台後半から45歳ぐらいまでの間に、勤務医を辞めてクリニックを開業するのが王道のパターンとなっています。私も、クリニック開業をちょっと考えていたところで、このコロナ騒動です。

 

さすがに、今の時期のクリニック開業はリスクが高いと考え、ほかに面白い道がないかと本を手当たりしだいに読んでみました。そこで、出会ったのが[マイクロ法人]や[プラベートカンパニー]という考え方でした。(あんまり頑張るとすぐに続けて書けなくなりそうなので、続きます)